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創造コースのメンバーは、みんな驚くほど素敵な人たち。ここなら、ありのままの自分を出しても大丈夫

創造コースには、どんな先輩たちがいるの?

そんな疑問に答えていく生徒インタビュー!
今回は、創造コース1年生の文野 葉菜(ふみの はな)さんに話を聞きました!


直感で選んだ創造コースは、やっぱり素敵な場所だった

ーー文野さんが創造コースを知ったきっかけは何でしたか?

私は中学生のとき、学校に登校する代わりにフリースクールに2年間通っていました。創造コースを知ったのは、中学3年生の頃に一時期だけ通っていた塾がきっかけで。

「こんなに自由な高校のコースがあるよ」と紹介されて最初は「そうなんや」くらいに受け止めていたんですが、他にもいろいろと高校を見た中で、一番自分の関心に引っかかったのが創造コースでした。

とりあえず体験会に行ってみようかな、と思って行ってみると、レゴを使ったワークショップがあり、同じ班になった子が明るい子でたくさん話しかけてくれて。先輩たちもすごくハキハキ喋っていたのが印象的で、いいところだなと思いました。ここならありのままの自分を出しても受け入れてくれるんじゃないかと思って、直感で決めました。

ーー実際に入学してみて、その直感は当たっていたと感じていますか?

当たっていました。創造コースのメンバーは、みんな驚くほど素敵な人たちばかりです。特に仲良くしている友達2人は、私が悩んでいる時もただただ側にいて相談に乗ってくれますし、お昼ご飯を食べるときや移動教室に向かうときもいつも一緒で、そんな小さな出来事一つひとつから溢れる優しさを感じます。

その2人だけではなく、クラスのみんなや先輩、先生など、たくさんの人たちからも小さな幸せをもらっているなと思っていて。以前、私の誕生日がちょうど中間考査の日と重なって、中間考査終わりにクラスのみんなで遊びに行ったことがあったんです。

そのときに、誕生日のお祝い動画をこっそり撮ってくれていたみたいで、後日サプライズで見せてくれました。すごくビックリしたけれど、うれしくて。中学の頃学校に通えていなかった時期があったけれど、今こうして楽しく学校生活を過ごせているのは、創造コースのみんなのおかげだなといつも思っています。

話を聞いた 文野 葉菜さん(中央)

ーー良好な人間関係の中で過ごしていることが伝わってきます。創造コースに入学して以降、何かご自身に変化を感じることはありますか?

以前は、グループワークなどで自分の意見をほとんど言わずに相手の意見に合わせることが多かったのですが、今はなるべく自分の意見をしっかり伝えるようになりました。また、少しずつ「自分は自分でいいんだ」と思えるようになってきています。

私は2年間の不登校の経験から物事をすごくネガティブに考えがちになっていて、入学前は「こんな小さなことで悩んだらダメだ、もっとポジティブにならなきゃ!」と自分に言い聞かせようとすることが多かったんです。

でも今は、他の子もみんなそれぞれに辛いことを抱えているだろうし、このネガティブな自分を押し殺してしまったら、自分が自分じゃなくなるんじゃないかと思うようになって。

無理にポジティブでいようとしたらどんどんしんどくなってしまうので、ネガティブなときはネガティブな気持ちを出してもいいんだ、そのままの自分でいいんだと思えるようになりました。

ーーそう思えるようになったきっかけがあれば教えてください。

私はよく自分と人を比べてしまって自信をなくしてしまうんですけど、あるとき、友達が「私は人の背中には梅干しが付いていると思ってる」と言ったんです。

本人からは見えないけれど、他人からは「あの人の梅干し美味しそうやな」とか「綺麗やな」みたいに見えていて、つまり本人の気づかないところで魅力があるんだって。その友達は、私にも良いなと思える部分がいっぱいあるよと言ってくれて、それ以来、物事の捉え方が少しずつ変わってきたように思います。

お気に入りは、自分自身と向き合える表現コミュニケーションの授業

ーー創造コースで好きな授業は何ですか?

表現コミュニケーションの授業が好きです。プロジェクトが大変でしんどいなと感じる時期もありますが(笑)、でも自分自身と一番向き合える授業だから好きです。

自分自身と向き合おうなんて、日頃はあまり思わないじゃないですか。でも表現コミュニケーションの授業は必然的にそれをする授業になっています。そんな授業はこれまでに受けたことがなかったので新鮮でしたし、授業の中で得た感覚や考え方を日常生活の中で生かしている瞬間もあって、すごく成長を実感できます。

例えば、落ち込んだ時の対処法としてストレッチのような動きをするのですが、それを自宅でもやってみたり、表コミの先生と1対1で話すセッションの中で見つけた方法を日常で実践したりしています。

ーーどんな方法を見つけたのですか?

私は落ち込むときはどん底まで落ち込んでしまうことがあるんですが、そんなときに、街ですれ違う人や電車で隣に座る人、みんながみんな何かしら辛さを抱えているんだと思ったら、ちょっと楽になるかもしれないという考え方を、先生とのメンタリングのセッションを通して見つけたんです。

ちょうどそのときは、プロジェクトで「自分が授業から学んだことを音楽にする」という課題に取り組んでいたので、私は「日常」をテーマに、日常の音を集めて曲を作りました。

みんな辛さを抱えながらも日々を一生懸命に生きている。一生懸命に生きている何気ない一日の、シャワーの音やドアを開ける音、そういった日常の音を集めて、曲を制作するアプリを使って曲にして、最後は先生や保護者が集まる発表の場で披露しました。

ーー文野さんらしい感性から生まれた表現ですね。発表を聞いた人からはどんな感想を受け取りましたか?

発表では、作品の制作経緯やそこに込めた思いも説明したのですが、私が落ち込んでしまいがちだという話をしたら、クラスメイトのお母さんが「こんなに素敵な考え方ができているし、そんなに考え込まなくても大丈夫だよ」と言ってくれたんです。

その言葉がすごくうれしかったですね。

将来は子どもたちにたくさんの選択肢を伝えられる先生になりたい

ーー自分自身に向き合う時間が多い創造コースの中で、将来の夢も見えてきていますか?

そうですね。小学校の先生か養護教諭になりたいなと思っていて、最近はこんな先生になりたいなとか、先生になったらこういうことをしたいな、といったことをよく想像しています。

というのも、私が通っていたフリースクールには大学生の人たちがボランティアで手伝いに来てくれていたのですが、小学校の先生や養護教諭を目指している人が多かったんです。そうした大学生たちの影響を受けたということもあるし、学校に行きづらさを感じた私自身の経験からも、子どもたちを助ける側の人になりたいなと思い始めています。

ーーこんな先生になりたいというイメージはありますか?

フリースクールにいた頃、スクールのカウンセラーさんによく相談を聞いてもらっていたもですが、その人と話し終わったら、いつも少しだけ気持ちが楽になって、不安が無くなっていくような感覚がありました。ただそばにいてくれるだけで安心できるような、とにかく素敵な人で、私もそんな人になりたいなと思っています。

もう一つ、子どもたちにいろいろな選択肢を伝えられる先生になりたいですね。小学校は、子どもが一番最初に勉強するところじゃないですか。「将来こんなことにつながるんだ」とか「自分はこんなことが好きなんだ」「こんな将来の選択肢もあるんだな」といったことを見つけていける場所が、小学校だと思っていて。

だから、何でこの勉強をするんだろう?と疑問に感じたり、何かに悩んでいたりするような子がいたら、こういう道もあるんだよとたくさんの選択肢を伝えて、助けてあげられる先生になりたいです。

ーー将来が楽しみですね。最後に、これから挑戦したいことがあれば教えてください。

学校外での活動をしたり、心理学について勉強したいと思っています。例えば学校外の活動だと、子ども関係のボランティアをしてみたいです。私は昔から子どもが好きで興味があったのですが、現在は子どもたちと関わる機会がほとんどない持てていないので、将来につながるためにぜひ挑戦したいと思っていることの1つです。

また心理学を学びたい理由は、自分のことをコントロールできるようになりたいというのと、他人の相談にうまく乗ってあげられたらいいなと思うからです。

創造コースにいる今のうちから、将来に生かせることにチャレンジしていきたいと思っているので、頑張ります!

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