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創造コースは、個性のサラダボウル。多様な個性がつながり合いながら、自由気ままに過ごせる場所

創造コースには、どんな先輩たちがいるの?

そんな疑問に答えていく生徒インタビュー!
今回は、創造コース2年生の進 拓斗さんに話を聞きました!


勉強に窮屈さを感じない

ーー進さんが追手門学院の創造コースを選んだ理由について教えてください。

母に勧められたことがきっかけでした。中学生の頃の僕は素行が悪く、内申点も低ければ勉強も嫌いで、進学先が限られてしまうような状況だったんです。そんな時に、母親が追手門学院の創造コースの情報を見つけてきてくれて。

どうやらテストがないらしいということと、僕のような、枠から少しはみ出したというか、個性が強い人たちが創造コースにはたくさんいるらしいという話を聞いて、「じゃあ入ってみようかな」という気持ちで創造コースを選びました。

ーー創造コースに入ってみて、学校生活はどうですか?

自分の心が落ち着いたのか、授業をサボるようなこともなくなり、素行が良くなりました(笑)。

中学の頃の自分を振り返ってみると、本当に何もかもがうまくいっていなくて、心が荒んでいました。先生と衝突することも多くなり、学校がどんどん嫌いになっていって...。先生に怒られたら、もういいやと半ば諦めのような気持ちになって学校から抜け出すこともありました。

でもさすがに高校ではこんなことばかり繰り返していてはダメだと思っていましたし、創造コースは自分の性に合っているからか、今はすごくやりがいを感じながら学校に通えています。

ーー創造コースのどんなところが自分の性に合うなと感じているのでしょうか?

創造コースでは、発表する場面がたくさんあるんです。僕は、もともと人前に出てもあまり緊張しないタイプなので、そういうスタイルが合っているなと思うのと、何よりも、勉強に窮屈感がないんですよ。

普通は授業というと、皆が着席して、前を向いて、先生に一方通行的に教えられて、出された問題を解くような形が多いと思います。でも創造コースでは、まず席が班隊形になっていて、班のメンバーで話し合いながら課題を解決していったり、班同士で交流したりして進んでいくような授業スタイルなんです。

話を聞いた進 拓斗さん

僕は一人で何かをやるとどうしても集中力が続かないタイプなので、人といろいろ話しながら取り組んでいく形がすごくやりやすいなと感じています。

他人のアイデアに、自分の色を混ぜていく楽しさ

ーーこれまでで印象に残っている授業はありますか?

必要最低限のプレゼン資料だけ投影しながら、人前で5分間話し続けるTEDプロジェクトという授業が印象に残っています。

人前で話すことが得意だし、自分の考えや思っていることを台本にまとめて、5分間ひたすら話し続けるのは楽しかったですね。そのときは、自分が小説が好きなことを紹介して、当時授業で扱っていた芥川龍之介の『羅生門』を起点にしたテーマでしゃべりました。

ーー創造コースでは、その授業で感じたことや学んだことを振り返るリフレクションの時間も大切にしているそうですね。リフレクションを書くと聞いたときは、どんな風に感じましたか?

昔から、そこそこ書く機会がありましたし、中学の頃も、たまにリフレクションを書くような機会があったので、同じような感じかなと思って特になんとも思いませんでした。

ただ、中学の頃は感動してもいないのに、感動したとか、思ってもいないようなことや、皆が書きそうなことを適当に書いていましたね。でも今は授業がおもしろいですし、嘘は書かなくなりました。これは気になったな、これはおもしろかったなと感じたことを頭の中に思い浮かべて、事実だけを日記を書くような感じで書いています。

ーー授業がおもしろいと言いきれるのは、いいですね。授業のどんなところがおもしろいですか?

創造コースは、班の皆とわいわい話しながらアイデアを出していく授業が多いのですが、僕は結構ひねくれ者なので(笑)、授業で出されたお題や、皆が出すアイデアから少し逸脱して、裏をかいたようなアイデアを考えるんです。そういうプロセスがおもしろいですし、好きですね。

それでたまに言い合いに発展することもありますが、「そのアイデアすごいね」と感心されるとうれしくなります。

クラスには、誰かが「この案いいんじゃない?」と言えば、「それいいね。もっとおもしろくできないかな」と、それに上乗せするような感じで作り上げていく雰囲気があります。

1つの意見をより良くしようという考えの人が多いから、自分の意見を通すというよりも、その1つの意見に乗っかって、自分の色をどれだけ混ぜていけるか。そこに創造コースの授業の楽しさがあるように思います。

創造コースは、多様な個性のサラダボウル

ーー創造コースに来てから、自分自身のどんなところに変化を感じますか?

向上心が一段と高まりました。

創造コースに入学してまだ間もない頃に、国語の授業で初めてのプレゼンがありました。当時の僕は、とりあえずその課題をこなそうと適当にまとめたものを先生に提出したところ、いいねとは言われたものの、「もっと内容を簡略化してみて」とか「もっとここを説明できるようになって」とアドバイスをもらい、「それならこうしよう」と修正しました。我ながら結構おもしろい内容になったと自信を持って迎えた発表の日、プレゼンをしたら、それがとても良かったと褒められたんです。

それがとても自信になったしうれしくて。それ以来、オリジナルなアイデアを出して、より良いアウトプットを目指すようになりました。なので、向上心を持てるようになったのかな、と。

ーー芽生えた向上心を生かして、進さんがこれからチャレンジしたいことについて教えてください。

実は今、小説を書くことにハマっていて。もともと物語を創造するのが好きなんですが、漫画を描くほどの画力はないし、自分のアイデアを作品にするなんてことは到底できないだろうなと思っていたんです。

でも最近は、自分の作品を投稿できるサイトが出てきていて、小説だったら書けるかもしれないと思い始めました。早速そのサイトに登録して、今は自分のアイデアをいろいろと書き込んでいるところです。

なので、これからチャレンジしたいことと聞かれたら、自分が書いた小説を、クラスルームに投稿して、批評してもらいたいかなと思っています。もしこの先自分が本格的に小説を書いていくのであれば、もっと文章力を上げたいし、それには誰かに批評してもらうことがすごく良い機会になると思うので。自分の作品を皆に読んでもらえる機会が作れたらいいなと思っています。

ーーいつか進さんの作品が発表されることを楽しみにしています!最後に、創造コースを一言で表すなら、何と表現しますか?

人種のるつぼならぬ、個性のるつぼですね。

もう少しやわらかく言うなら、個性のサラダボウルかな。一見関係ないようなバラバラな個性の人たちが集まって、つながって、自由気ままにやっている。そんな印象です。