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創造コースで、新しい自分と出会う。ここは自分自身についてたくさん考えて、新たな一面を発見できる場所

創造コースには、どんな先輩たちがいるの?

そんな疑問に答えていく生徒インタビュー!
今回は、創造コース1年生の齋藤 碧さんに話を聞きました。


「普通の高校に行くよりおもしろい!」という直感が働いた

ーー齋藤さんが追手門学院の創造コースを選んだきっかけについて教えてください。

創造コースの存在を知ったのは、追手門学院高等学校の説明会後に開催された、個人相談会のときです。学校説明会のときに疑問に思ったことをいくつかメモしておいて、後日開催された個人相談会に持っていったんです。

「私は中学ではこんな活動をしていて、先日の学校説明を聞く中でこんなことが疑問に浮かんだのですが、追手門学院ではどうしているのですか?」と聞いていたら、個人相談の相手になってくださっていた先生から、「あなたには創造コースが合うと思う」と言われて。

そこで初めて、創造コースの存在を知りました。パンフレットをもらって見てみると、なんだかとてもおもしろそうで、体験会に参加しました。体験会では「普通の高校に行くより、絶対におもしろい!」という直感が働き、創造コースへの進学を決めました。

ーー具体的に、創造コースのどんなところがおもしろそうだと感じたのですか?

私が通っていた中学校での授業は、先生が黒板に書いたことを必死にノートに写して終わりという感じで、つまらなかったし、これではなかなか頭に入らないな、と思っていました。

でも、創造コースのパンフレットには、「授業も生徒が主体で、自分たちで考えてやります」といったことが書いてあって。最初は、「どうやって授業をするんだろう?」とイメージがわかない部分がたくさんありましたが、体験会に行ってみて、パンフレットに書かれていたことを実際に体験できて、「めっちゃおもしろそう!」だと思いました。

中学の頃の授業と違ったところは、まず先生が黒板ではなくて、パワーポイントを使って説明してくれたこと。あとは、生徒同士で話す時間もとても多くて。中学の頃は、先生に当てられないと発言できなかったので、「私たち、授業中にこんなにしゃべっていいんだ」と驚きました。

お話を聞いた齋藤 碧さん

私が体験したのは生物の授業だったのですが、たまたま隣に座った子が生物が得意で、私の知らない情報をいろいろ教えてくれて少し仲良くなったんです。「あ、こんな風に学びが進んでいくんだな」と、新鮮に感じたことを覚えています。

日常の小さなことに、疑問や不思議を感じるようになった

ーー実際に入学してみて、どんなことを感じていますか?

思った通り、学校はすごく楽しいです。創造コースに入って、自分の考え方がすごく変化していっていることを日々感じるし、帰りの電車の中でも「あの授業こう考えたな」とか「あの子こう言ってたな」と考え返すことが多くて、それくらい没頭できているんだなと実感します。

でもその分、くたくたに疲れますね(笑)。全教科2コマずつ連続してあって、1日7限まである日もあります。あとは、やっぱり中学の頃と比べると、授業への関わり方が180度くらいガラッと変わったことも大きいと思います。

中学の頃の私は、積極的に手を挙げて発言するタイプではなくて、授業中に1回も発言しないことの方が多かったんです。それが、創造コースに入って、急に「グループで話しましょう」という授業になって、ほぼ毎日、1時間以上はグループで話し合っていろいろ作業を進めるようになりました。

そうなると、自分の意見も言わないといけないし、相手の意見を取り入れながら、また新しい自分の意見を出していくことの繰り返しになります。すごく集中して、夢中になって取り組んでいるので、やっぱり授業が終わった後はドッと疲れますね。入学してから最初の1ヶ月は、家に帰ったら疲れてすぐに寝てしまう毎日でした。

ーーそれだけ授業にどっぷり浸れているということなのですね。数ある授業の中で、お気に入りの授業はありますか?

好きなのは、「探究」と「表現コミュニケーション」の授業です。

「表現コミュニケーション」は、自分のことについて考えて、それを体で表現するという内容で、「探究」は、自分について考えたことを作品に残してみたり、思ったことをノートにぶわーっと書いてみたりすることで、自分の新しい一面を知るような授業です。

他の授業でも新しい発見はたくさんありますが、自分自身についてたくさん考えて、自分の新しい一面を発見できる点がとても楽しくて、お気に入りです。

ーー齋藤さんは自分のどんな新しい一面に出会ったのか気になります。

「探究」の授業で、「好きなもの108」という、自分の好きなものを108個書き出す課題がありました。簡単に書けそうだと思っていたら、意外と思いつかなくて。

「日常にある小さなことでもいいから書いてみよう」と先生に言われて、頑張って書き出してみたら、空とか星とか海といった、自然に関わるものが自分の中から出てきて。さらに、「その好きなものをもっと具体的に書いてみよう」と言われて、もっと深掘りしていきました。

最終的には、「流れ星」とか「海の音」、「浅瀬のエメラルドグリーンから、だんだん濃くなっていく海の色のグラデーション」といったものに行きついて。

「あぁ、自分は自然が好きだから、いつも無意識のうちに、星や海、風にそよぐ木々といった風景を見ているんだろうなぁ」と認識できました。それが自分にとっては、新しい一面でしたね。

ーー授業や学校生活を通して、自分について詳しく知っていく感じなんですね。自分を知る中で、入学前と比較して変わったなと感じるところはありますか?

日常の中の小さなことを不思議に感じたり、「なんでこうなんだろう?」と疑問に思うことが増えました。夏休みに旅行で行った沖縄では、海辺でヤドカリを見つけて、「なんでヤドカリって貝の中に住むんだろう?」という疑問が頭をもたげました。

疑問に思っては調べて、また新たな疑問が湧いては調べて...という機会が増えましたね。

答えがない問いに向き合うワクワク感も、辛さも。両方味わえるのが創造コースの魅力

ーー入学してから数ヶ月経ちますが、クラスの雰囲気はどんな様子ですか?

クラスの皆は、とても仲がいいです。入学式の数日前にあったオリエンテーションの時点から、お互い初めて会うにも関わらず、まるで中学校から一緒だったかのような空気感が教室に漂っていて、皆すごく仲良さそうに話していた光景が印象的でした。

私は、創造コースには中学校の友達が一人もいなかったので、「友達できるかな...」とものすごく不安で当日教室に入ったのですが、席に座った瞬間に、隣の席の子が話しかけてきてくれて。それがきっかけで、その子とも、クラスの他の子たちとも仲良くなれました。

自分から話しかけるタイプの子が多くて、だからすぐに打ち解けられるというのは、創造コースに来る人たちの特長なのかもしれません。

さらに、プロジェクトを通して、自己開示をして、お互いに思ったことを伝え合う場面がたくさんあるんです。「この子はこういう考え方をするんだ」という部分がよく分かるので、ただ仲が良いという感じではなくて、相手のことを思いやる仲の良さを感じます。

ーー素敵ですね。齋藤さんがこれからやってみたいことがあれば教えてください。

今はとにかくいろいろなことに挑戦したいと思っています。その中でも、今1番やりたいと思っていることが、海外への留学です。

1週間でもいいので、海外に行ってみたいというのと、海外の人と話せるようになりたいですね。

というのも、最近あるドキュメンタリー番組を見たことをきっかけに、ホテルスタッフの仕事に興味が出てきたんです。今年の夏休みに行った旅行先のホテルでも、困っている様子の海外観光客に、ホテルスタッフの方がスッと出てきて英語でスラスラと対応していて、かっこいいなと思って。

ホテルスタッフになるには、英語を頑張らないといけませんよね。追手門学院には海外のゲストが来てくれるプログラムなども多いので、そういうものにも積極的に参加して、もっといろいろな人と関わっていきたいなと思っています。

ーー創造コースは、齋藤さんの言葉で表現するならどんなコースですか?

とにかく考えるコースだと思っています。創造コースで考えることは、答えがない問いばかりなので、自分なりに納得できる結論が見つかるまで、ひたすら考え続ける感じなんです。

思考したことを人に話して、新たな視点を得て、また思考して、の繰り返し。答えがない問いに向き合うワクワク感も、辛さも、両方を味わえるコースなんじゃないかなと思います。

ーー最後に、創造コースへの進学を検討している方にメッセージをお願いします。

パンフレットやホームページに書かれている創造コースの説明を読んだだけではよく分からないと思うので、どんなものかを知るためにも、とにかく一度は体験に来てほしいなと思います。私も、体験会に参加したことで「このコースに決めた!」と決心することができて、その後の受験勉強に集中できたので。

追手門学院の創造コースに決めたとしても、違う学校に行くことを選んだとしても、その選択を最後まで諦めないでほしいなと伝えたいですね。