個性を大切にしてくれる学校。安心して自分を開放できる仲間と環境がここにある
創造コースには、どんな先輩たちがいるの?
そんな疑問に答えていく生徒インタビュー!
今回は、創造コース1年生の柏原 朱里さんに話を聞きました!
個性を尊重してくれる校風が魅力
ーー柏原さんは、追手門学院のどんなところに魅力を感じていますか?
追手門学院は、個性をとても大切にしてくれる学校だなと思っています。全員が一斉に「これをやりましょう」という感じではなくて、例えば英語の授業では、自己調整学習といって、いくつか用意されている選択肢の中から「これがやりたい」というものを選んでもいいし、それ以外のことを自分で考えて取り組んでもいい。
自分に合った学び方を選択することを通して、自分についてより深く知ることができたり、足りないものを補っていけたりできるところに魅力を感じています。
先生は、「前に立って教えてくれる人」というより「一緒に隣で走ってくれる人」という感覚で、距離感が心地いいです。
ーー部活は生徒会実行部の体育祭部に入っているそうですね。どんな活動をする部活なのでしょうか?
私が所属している「体育祭部」は、体育祭の企画から当日の運営まで、全てを取り仕切る部です。
私はチアダンスをやっていたので、入学当初はダンス部に入ろうと思っていたのですが、創造コースでは生徒会実行部に入っている先輩が多かったことと、私が「創造コースに行こう!」と決めたきっかけとなった憧れの先輩がいると知って、「体育祭部」を選びました。大変なこともいろいろありますが、とても楽しいです。
今まで何かをイチから考えるような経験をあまりしたことがなかったので、その点で難しいことや大変さはあるものの、とても明るい雰囲気の部なのでその空間にいるだけでもとても楽しいです。
ちなみに生徒会実行部の中には、「体育祭部」の他にも文化祭を運営する「文化祭部」と、その他の学校行事を運営する組織があります。
ーー好きな授業はありますか?
一番好きなのは、創造コースで受けられる「表現コミュニケーション」という授業です。体をたくさん動かせるところと、先生が一緒に伴走してくれる感じがするのでお気に入りです。
具体的にどんなことをやるかというと、一例ですが、自分がスッと真っ直ぐ立てる最もナチュラルな立ち方を学んだ上で、空間を均等にしながら歩いてみるような動きをしたり、グループになってダンスをしたりします。
ダンスといっても、チアダンスのようなものではなくて、周囲とコミュニケーションを取りながら自分を表現するようなダンスです。人との関わりを持ちながら、自分を最大限に動かすようなイメージで取り組んでいました。創造コースのInstagramに少しだけ動画が出ているので、よかったら見てみてください。
授業は常に班体系。人と話しながら学ぶおもしろさにビビッときた
ーー柏原さんが創造コースを選んだ決め手は何でしたか?
私が創造コースを知ったきっかけは母でした。「こんなコースがあるよ」と教えてくれて、両親共に私に合うんじゃないかという意見が一致していたので、「じゃあ1回体験会に行ってみようかな...」という気持ちで創造コースの体験会に参加しました。この体験会が、とても大きなきっかけになりました。
体験会では、いくつかの授業を受けることができるようになっていて、最後は、それぞれ違う授業を体験した人たちで集まって、レゴで木を作るという内容でした。授業は常に班体系で、周りの人と話しながら何かを学ぶという、今まで体験したことがない授業で新鮮でした。
私はもともとグループで話し合いながら何かに取り組むことが好きなタイプだったので、「授業でもそういうことができるんだったら、そっちの方が絶対楽しいだろうな!」と感じて、ビビッときました。
創造コースの説明をしてくれた女性の先輩もカッコ良くて。「私もこんな風になりたい!」という憧れの気持ちも、決め手になりました。
ーー入学してからこれまでを振り返って、思い出に残っていることはどんなことですか?
自分が過去に勘違いした・された出来事を一つピックアップして、それを深掘りしていき、どうすればその勘違いが起きなかったのかについて考察するという課題が出された期末プロジェクトです。
しんどい思いをしながらも乗り越えたという意味で、思い出に残っています。とても大変でしたが…。
ーーどんな風に大変だったのでしょうか?
期末プロジェクトは何段階かのステップに分かれていて、そのステップを進んでいくために、先生とメンタリング(授業に関する面談)をするんです。
自分が考えたことを話して、「ここはこうなんじゃない?」「いや、ここはこうなんじゃない?」という形で壁打ちしながら深掘っていく時間なのですが、その過程で、自分では思いもよらなかったような角度からのことを、先生から言われるんです。
そういう時に、少し「うっ」と来ることが何度かあって。「そういう考え方もあるんや」と少し分かったような気がするけれど、でもやっぱり全然分かっていないことに気づかされる感じもして、自分の中でずっと思考が巡る感覚が続くんです。そんな自分と向き合うような時間が、今振り返ってみると少し大変な作業でした。
でも大変だった分、とても達成感があったし、自分の中で何かが変わった実感はあります。私は自分を出すことがとても苦手で、自分の感情を隠して人と接するようなところがあったのですが、期末プロジェクトを経てそれがなくなり、人との壁が薄くなったような気がします。
ーー自分が勘違いされた原因を探ることで、自分という人間を客観視するようなプロジェクトだったのですね。最終的には、どんな形でプロジェクトをまとめたのか気になります。
期末プロジェクトの最後には、勘違いされたエピソードの紹介と、こうしたら勘違いされなかったんじゃないかという自分なりの考え、そしてこれから自分はどんな風に人と関わっていきたいと考えているかをスライドにまとめて、プレゼンしました。
ちなみに、私は、本当はそうじゃないのに、「メンタルが強そう」だと勘違いされがちなエピソードを取り上げました。
私は人の話を聞くことが好きなので、友達からはよく相談もされるんですが、話を聞いている時に「あ〜そうだよね」とすぐに肯定してしまう節があって。私に話してくれることで、逆に相談してくれる相手を心配させたくなくて、「うわ、それ辛そう」と感じても、自分の感情を隠して、話をすぐに肯定しながら聞いていたようなところがあって。
でもそれが逆に、他人からは「物事に動じなさそう、メンタルが強そう」と思われる原因だったのかな、と分析しました。それなら、自分の感情を表にちゃんと出していくことで、「強そう」と思われなくなるんじゃないか、という結論にたどり着き、それをプレゼンしました。
多様な自己表現の中で、今をめいいっぱい楽しみたい!
ーーこの短期間で既に自己変容を体感している柏原さんですが、この他にも、創造コースに入ってからご自身に感じている変化はありますか?
先ほどの感情を表現するようになった話と似ているかもしれませんが、自分の意見も積極的に言うようになりました。
中学生の頃は、人の意見を聞いて「それいいね」と言うだけのことが多かったんです。でも創造コースに入ってからは、人の意見を聞いて「それもいいけど、私はこう思う」という自分の意見を持てるようになったし、それを伝えられるようにもなりました。自分にとっては、大きな変化だなと感じます。
ーーこの短期間で、自分の感情や意見を表現できるようになったということは、それだけ柏原さんにとって心理的に安心安全な環境があるということなのだと思います。
そうかもしれません。私が安心して自分のことを話せるようになったのは、一つは期末プロジェクトで経験した先生のメンタリングと、もう一つはクラスの皆の存在が大きいと感じています。
入学前の登校日の時点で、既にグループLINEができているほど皆とても仲が良くて。明るいメンバーが多く、たくさん話しかけてくれるので、自分もそれにつられる形で「たくさんしゃべった方が楽しいな!」と思えてきました。それで結構話すようになったかなと思います。
ーー創造コースで共に過ごす仲間たちから多くの刺激を得ているのですね。柏原さんがこれから創造コースで挑戦したいと思っていることがあれば教えてください。
まずは9月に体育祭を迎えるので、実行委員として、参加した全員が「この体育祭のことは一生忘れへん」と思ってもらえるレベルの、印象に残るようなものにしたいと思っています。
そのためには、参加者が不安に思わないような、しっかりしたプログラムを組むことが一番大事なことかなと思っているので、現在その準備を進めている真っ最中です。
もう少し長期的な目線では、実は具体的に挑戦したいことというのはあまり思い浮かばなくて...。今は、「今を楽しんで生きる」ことに全力というか、「今この瞬間の人との関わり」を一番に考えて過ごしている感じです。
創造コースに入って4か月が経ちますが、まだまだ関われていない同級生もいるし、先輩や他コースの人たちとも全然関われていないので、もっといろいろな人たちとも関わってつながりの輪を広げていけたら、何かもっと大きいことに挑戦できるんじゃないかなと思うんです。
創造コースには、いろいろな形で自己表現している人たちがたくさんいるので、まずはそういう人たちと関わっていけたら最高だなと思っています。
ーー今を目一杯楽しむのも素敵な挑戦ですね。最後に、創造コースへの進学を検討している人にメッセージをお願いします!
「最初の一歩さえ踏み出せば、何とかなるよ!」と伝えたいです。
私もまだ2期生なので、創造コースに入るまでは、高校卒業後はどうなるのか全然分からないという不安がありました。でも創造コースに入ってからは、先生たちをはじめ、いろいろな人との関わりが想像以上にあるし、海外に行くチャンスも多いので、とても安心して過ごしていられるなと感じています。
初めの一歩を踏み出しさえすれば、あとは絶対に何とかなるので、ちょっと勇気を出してみるといいんじゃないかなと思います。